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GA4について

Writer: nagano 更新日:2021/05/07

はじめまして、福岡オフィスの長野です。

今回は、「Google Analytics 4 プロパティ(GA4)」について、書いていこうと思います。

GA4とは、Googleが発表したアナリティクスの新しい規格のことで、2019年8月にベータ版として登場し、昨年10月に正式にリリースされました。 

4月に上場企業のwebサイトを調査した結果を見ると、3,757社中160社が導入済みで、導入率は4.26%。

まだまだ導入率は低く、ほとんどの企業が依然としてユニバーサルアナリティクスを使用しているようです。

しかし、1月の調査開始時から導入率を比べると、1月時点では2.51%でしたが、4月までの3ヵ月で4.26%まで増えています。

(参照元:SEM Technology「GA4の導入状況調査 2021年04月」https://sem-technology.info/blog/posts/00147/

これからもっと、GA4の使用率やニーズは高まっていくと思いますので、既存のユニバーサルアナリティクスとはどこが違うのか、GA4ではどんなことができるのかを、解説していきたいと思います。

 

  1. ユニバーサルアナリティクスとの違い① アプリとウェブを統合したデータ解析ができる
  2. ユニバーサルアナリティクスとの違い② 機械学習モデルを活用した「予測指標」を導入している
  3. ユニバーサルアナリティクスとの違い③ 測定機能が強化されている
  4. ユニバーサルアナリティクスとの違い④ プライバシー問題に対応している
  5. まとめ

 

1.アプリとウェブを統合したデータ解析ができる

ベータ版としてリリースされた際の旧称が「GoogleアナリティクスAppWebプロパティ」でしたが、その名のとおり、GA4では、アプリとウェブのデータを1つのレポートで見ることができます。

設定は、ウェブはこれまで同様GTMかタグの設置、アプリはfirebaseで設定可能です。

 

2.機械学習モデルを活用した「予測指標」を導入している

「機械学習モデルを活用した予測指標」と言われると難しく聞こえますが、要はユーザーの行動を予測できるようになりました!

例えば、「購入予測」「解約予測」「売上予測」といったもので、7日以内に購入する可能性が高い既存顧客といった予測ができるんです!

これまではコンバージョン数や、コンバージョンに至るまでの離脱率などを見ることはできましたが、今後のコンバージョンの予測や、コンバージョン後の解約予測まではわかりませんでした。そのためサイト改善の際は、PV数や離脱率などの数値から、ユーザーの行動を想像し、施策を実施することが多かったのではないかと思います。しかしこれからは、予測機能を活用することで、よりサイト改善の質を高めることができそうです!

 

3.測定機能が強化されている

ウェブだけではありますが、以下の6つを自動で計測できるようになりました!

  1. ページビュー数
  2. スクロール数
  3. 離脱クリック
  4. サイト内検索
  5. 動画エンゲージメント
  6. ファイルのダウンロード 

管理画面からオプションを有効にすることで、自動的に計測することができます。設定も簡単ですし、計測できる指標が増えることで、A/Bテストなども実施しやすくなるのではないかと思います。

(参照:「アナリティクス ヘルプ[GA4] 拡張計測機能」https://support.google.com/analytics/answer/9216061)

 

4.プライバシー問題に対応している

皆さんも、最近Cookieの使用に対して同意を求められるサイトが増えていると感じていませんか?GDPRCCPAといった海外のプライバシー保護についての法律があり、日本のサイトであっても厳しい罰則を受ける可能性があるためです。

アナリティクスもCookieを使用してセッションを測っていますが、Cookieが段階的に廃止されていく中で、既存のユニバーサルアナリティクスでは、今後データが欠落する、不足するという問題があります。

しかしGA4では、将来的にではありますが、Cookieの有無にかかわらず、機械学習に基づいてデータのギャップを埋めるような開発を行っていくようです。

(参照:「アナリティクス ヘルプ[GA4] 予測指標」https://support.google.com/analytics/answer/9846734)

 

 

まとめ

いかがでしたか?

これまで以上に便利になったGA4ですが、UIも変わっているので、いきなり導入するのは難しいかもしれません。

そのため、まずはGoogleも推奨しているように、既存のユニバーサルアナリティクスと並行稼働していくのが良いと思います。新しいGA4でどんな数値が取れるのか、テストしながら使い方に慣れていきましょう!