Writer: tsuda 更新日:2025/12/26
こんにちは、サービスプロデューサーの津田です。
今回は「なぜWeb改善には、アクセシビリティとユーザビリティの“同時診断”が必要なのか?」についてお話しします。
Web改善のご相談を受けていると、
「とりあえずアクセシビリティ対応をやりたい」
「使いにくいところだけ直したい」
と、アクセシビリティとユーザビリティのどちらか一方を改善してほしいといわれるケースが少なくありません。しかし、片方の観点だけでは、Web改善として十分な成果につながらないことがあります。
■ アクセシビリティだけでは、必ずしも体験は完成しない
アクセシビリティ診断では、「誰でも使える状態か」「利用を妨げる要因がないか」をチェックします。
これはとても重要ですが、
- 操作の流れが直感的でない
- 目的にたどり着くまでに迷う
■ ユーザビリティだけでは、使えない状況が出てしまう
一方でユーザビリティ改善だけに注力すると、
対象となる想定ユーザーにとっては快適でも、
- 特定の操作ができない人
- 環境的に利用が難しい人
ユーザビリティだけを向上させても、そもそも利自体用が難しいと感じている対象ユーザーへの対応が不十分になります。
■ だから「同時診断」が必要
アクセシビリティは“誰もが使える土台”、
ユーザビリティは“使い心地を磨く視点”。
この2つは役割が違いますが、重なり合う部分も多く、片方だけでは全体像が見えません。
同時に診断することで、
- 使えない原因
- 使いにくい原因
- どこから直すべきか
を一つの地図として整理できます。
結果として、改善の優先順位が明確になり、効果的なWeb改善が可能になります。
■ 誰もが使いやすい体験を、現実的につくるために
ユーザビリティとアクセシビリティはどちらも重要であり、一緒に設計すればよりよいWeb体験を生む観点です。
同時に診断することは、理想論ではなく、限られた予算や時間の中で“本当に効く改善”を行うための近道だと私たちは考えています。
「どこに課題があるのか分からない」
そんなときこそ、両方の視点から一度立ち止まって見てみるのがおすすめです。
デジナーレでは、ユーザビリティとウェブアクセシビリティ両方の観点から診断する、「ユーザビリティ×ウェブアクセシビリティ診断サービス」を提供しております。
どなた様もお問い合わせフォームよりお気軽にお問合せください。