Writer: tsuda 更新日:2026/07/01
こんにちは、サービスプロデューサーの津田です。
「せっかくコーポレートサイトを作るなら、今どきの洗練されたデザインにしたい」
「他社と被らない、個性的なサイトで差別化したい」
コーポレートサイトのリニューアルを考えるとき、そう思われる方も多いのではないでしょうか。
見栄えやデザインはもちろん大切です。しかし、そこで見落とされがちなのが「ユーザビリティ」です。
どれだけ美しく個性的なサイトでも、訪れた人が目的を果たせなければ、ビジネス上の成果にはつながりません。
本記事では、経営戦略の観点から、コーポレートサイトにおけるユーザビリティの重要性を整理します。
ユーザビリティの定義
国際規格をもとにした日本産業規格(JIS Z 8521:2020)では、ユーザビリティを次のように定義しています。
「特定のユーザが特定の利用状況において、システム、製品又はサービスを利用する際に、効果、効率及び満足を伴って特定の目標を達成する度合い」
簡単に言うと、ターゲットとなるユーザーが、無駄な手間をかけることなく、目的をきちんと果たすことができ、不快な思いをせずに使えるかということです。
なぜユーザビリティに投資すべきか
コーポレートサイトのユーザビリティは、単なる利便性の問題ではなく、経営に関わる3つの重要な役割を持ちます。
コンバージョン率(CVR)を向上させる
コーポレートサイトの役割のひとつに、問い合わせ・資料請求・採用応募といった「次のアクション」を促すというものがあります。
しかし、どんなに魅力的なサイトでも、問い合わせまでの導線が不明確であれば、ユーザーは離脱します。ボタンがどこにあるか分からない、フォームの入力が煩雑、欲しい情報までのクリック数が多すぎる——こうした小さなつまずきが積み重なり、本来獲得できたはずの見込み客を取りこぼします。
導線を整理し、迷わず行動できる状態をつくることは、そのままコンバージョン率の改善につながります。
カスタマーサポートコストを削減させる
使いにくいサイトは、不要な問い合わせを生みます。「どこから連絡すればいいのか分からない」「料金表が見つからない」といった、本来サイト上で解決できるはずの疑問が、電話やメールでの問い合わせとなり、カスタマーサポートの工数やコストの増加につながります。
サイト内でユーザーが自己解決できる状態を整えれば、こうした問い合わせは自然と減ります。
ブランドロイヤルティを構築する
「使いにくい」という体験は、利便性の問題に限らず、「この会社は不親切だ」「顧客への配慮が足りない」というネガティブな印象として記憶に残ります。
コーポレートサイトは、多くの顧客や取引先、求職者が最初に企業と接する「玄関口」です。
逆に、迷わず快適に使えるサイトは、「丁寧で信頼できる会社だ」という好印象を生み、長期的なブランドロイヤルティの土台になります。
Webサイトは「生き物」である
最後に、コーポレートサイトを作りたいという方に、ぜひ持っておいていただきたい視点があります。それは、Webサイトは「一度作って終わり」のものではないということです。
サイトを公開した段階で満足してしまいがちですが、Webサイトは、市場やユーザーの期待、デバイスやトレンドの変化に常にさらされ続ける「生き物」です。
数年前のデザインやユーザビリティのまま放置されたサイトは、訪れる人に対して「古い会社」「デジタル面での対応が遅れている」という、意図しないメッセージを発信し続けてしまいます。
逆に言えば、サイトが適切に管理・改善されていること自体が、「顧客の声に耳を傾け、常に進化し続けている企業である」という何よりの証明になります。コーポレートサイトの品質は、企業の姿勢や信頼性の評価にもつながるのです。
まず、自社の現状を「利用者の視点」で知る
ここまで見てきたように、コーポレートサイトにおけるユーザビリティは、企業の信頼性や事業成果にも関わる重要な要素です。使いにくいサイトを放置すると、企業イメージの低下につながることがあります。
そして、ユーザビリティの低さは社内からは見えにくいものです。だからこそ、第三者が利用者の視点で評価することに意味があります。
自社サイトが顧客にとって本当に使いやすいのか。どこで迷い、どこで離脱しているのか。まずは現状を客観的に把握することが、すべての改善の出発点になります。
デジナーレの「ユーザビリティ×ウェブアクセシビリティ診断サービス」では、ユーザビリティとWebアクセシビリティの両面を総合的に診断するサービスを提供しています。
「自社サイトのユーザビリティが気になる」という方は、ぜひお問い合わせよりお気軽にご連絡ください。