Writer: tsuda 更新日:2026/04/03
こんにちは、サービスプロデューサーの津田です。
Webサイトに動きを与えるアニメーションやスライダーは、視覚的なインパクトがあり、情報をダイナミックに伝えることができます。しかし、ユーザーの意思に関係なく動き続けるコンテンツは、場合によっては理解や操作の妨げとなり、大きな負担を与えてしまうことがあります。
今回は、サイト管理者が「誰もが心地よく使えるサイト」を目指すために知っておきたい、アニメーションとスライダーの配慮ポイントを整理します。
■ 自動再生スライダーには「一時停止」の仕組みを
Webサイトで使われるスライダーやアニメーションは、 ユーザーが自分の意思で動きを止められるようにすることがポイントです。
自動的に開始し、5秒よりも長く継続する動きのあるコンテンツには、ユーザーがそれを一時停止、停止、または非表示にできる機能を提供する必要があります。なぜなら、画面上でユーザーの意図しない動きが続くと、コンテンツに集中できなくなる場合があるからです。
スライダーの場合は、 すぐ近くに一時停止ボタンを設置すると、じっくり内容を読みたいユーザーが、自分のペースで情報を確認できるようになります。
画像:一時停止と音量が調整できるスライダーの簡易イメージ図。
下部左端に一時停止ボタンがあり、右端には音量調整バーがある
■ 「閃光(せんこう)」と「点滅」には細心の注意を
「閃光」とは瞬間的に強く光る現象のことを指します。こうした変化が高速で、かつコントラストの切り替わりが強い場合、ユーザーにさまざまな影響を及ぼす可能性があります。
1秒間に3回を超えるような閃光は、コンテンツに集中できないだけでなく、光感受性による発作性障害のある人にとっては、 偏頭痛やめまい、吐き気、さらには発作を引き起こす可能性があります。
そのため、閃光を放つコンテンツは避けるか、5秒以内に自動的に停止させるような設計にしましょう。 また、閃光ほどの刺激や速さではない「点滅」であっても、長時間続くことで不快感や集中力の低下を招く可能性があります。
これらは「一部の方への配慮」と思われがちですが、体調や閲覧環境を問わず、すべてのユーザーを危険にさらさないための安全設計といえます。
■ モーションをオフにできる機能を実装する
さらなるアクセシビリティ向上を目指すなら、装飾目的のアニメーションをユーザーの意思で「無効化」できる機能を備えましょう。
たとえば、背景で動く装飾用のアニメーションがある場合、ヘッダー付近に「モーションのオン/オフ切り替えボタン」を設置する手法があります。
画像:簡略化したWebサイトのイメージ図。
ヘッダメニュー部分の一番右端に音声をON・OFFできるボタンがあり、「ON」の状態になっている
コンテンツ上は不可欠でない動きを取り除けるようにすることで、モーションエフェクトによって健康を害する恐れがある方でも安心してサイトを利用できます。
■ まとめ:動きをコントロールできる安心感を
アニメーションとスライダーは効果的な演出ですが、それがユーザーの閲覧を妨げてしまっては本末転倒です。
アクセシビリティは「使える状態を保障する土台」です。ユーザーが「自分の意志でコンテンツを制御できる」という安心感を提供することから始めてみましょう。
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