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Webアクセシビリティ向上に向けた色の使い方

Writer: tsuda 更新日:2026/03/05

こんにちは、サービスプロデューサーの津田です。

Webサイトにおいて「色」は重要なデザイン要素ですが、色の使い方ひとつで情報の伝わりやすさは大きく変わります。

色の使い方に気を付けると、Webアクセシビリティも向上させやすくなります。

今回は、サイト管理者が日常の運用で気を付けたい「色の使い方」のポイントを解説します。

 

■ 色”だけ”に頼らない工夫を

ポイントは、「色だけで情報を伝えない」ことです。

たとえば、入力フォームの必須項目を「赤字にする”だけ”」で示しているケースをよく見かけます。これは、「その項目が入力必須である」と判断する材料が、文字色しかない状態です。

こうした場合は、テキストで「必須」と書き添えたり、「*(アスタリスク)」を付け加えたりする、といった工夫をするといいでしょう。

色の見え方は人それぞれであり、また屋外の眩しい環境で見るときなど、状況によっても変化します。

色を情報判断のための「唯一の手段」にせず、テキストや形状と組み合わせることで、多様なユーザーや状況に対応できるようになります。

 

入力フォーム事例の画像。一番上に「バツ 氏名・メールアドレスが必須項目であると判断しにくい」と記載されている。下には氏名、メールアドレス、電話番号の入力フォームと送信ボタンがあり、氏名とメールアドレスの文字色が赤くなっている。
入力フォーム事例の画像。一番上に「チェックマーク テキストで「必須」と添えることで必須項目であると判断しやすい」と記載されている。下には氏名、メールアドレス、電話番号の入力フォームと送信ボタンがあり、氏名とメールアドレスの右側にそれぞれ「必須」と書かれている

 

■ 読みやすさを支える「コントラスト比」

「コントラスト比」とは、「二つの要素(Webアクセシビリティの文脈では特に「文字と背景」)の『明るさ』の差」のことです。

「色の鮮やかさ」ではなく「明暗の差」が重要で、この差が大きいほど情報はくっきりと浮き上がり、誰にとっても読みやすくなります。

逆にこの差が小さいと、色弱の方や、日差しの強い屋外で画面を見る人にとっては、文字が背景に溶け込んでしまい、情報の存在そのものが認識しづらい状態になってしまいます。

コントラスト比を保つことは、「情報のバリア(壁)を取り除き、誰でも内容を読み取れる状態にする」ための大切な指標なのです。

Webアクセシビリティの国際的ガイドライン「WCAGWeb Content Accessibility Guidelines)」にも、文字と背景のコントラスト比の基準が定められています。

  • 通常の本文: 4.5:1 以上の比率
  • 大きな文字やUIパーツ: 3:1 以上の比率

これらが、誰にとっても「読める・使える」ための土台となります。

たとえば、「明るいオレンジ背景に白文字」などは、上記の比率を満たすことができず、見た目の印象以上にコントラストが低くなりやすい組み合わせです。

「コントラストチェッカー」と呼ばれる専用ツールでチェックし、適切なコントラスト比になるように配色を調整しましょう。

 

色の使い方の事例画像。上には「バツ コントラスト比の基準を満たしていない」と記載されており、下には明るいオレンジ色に白抜きの文字で「送信する」と書かれたボタンの画像がある
色の使い方の事例画像。上には「チェックマーク コントラスト比の基準を満たしている」と記載されており、下には落ち着いた茶色に近いオレンジ色に白抜きの文字で「送信する」と書かれたボタンの画像がある

 

■ ブランドカラーとの向き合い方

ブランドカラーを優先したい場合も、文字と重なる部分だけ配色を微調整したり、背景色との組み合わせを工夫したりすることで、Webアクセシビリティは十分に確保できます。

色の組み合わせはユーザー側で調整しにくいため、提供側での配慮が必要です。

 

デジナーレでは、こうした色の専門的なチェックも含めて総合的にWebサイトを診断する、「ユーザビリティ×ウェブアクセシビリティ診断サービス」を提供しています。

Webアクセシビリティ改善策を検討している方は、お問い合わせよりお気軽にお問合せください。